
災害時・平時におけるプレイカー(移動式あそび場)の展開と、実践団体への伴走支援を行う「J-CST(Japan Children’s Support Team)」(主催団体:Chance For All)は、プレイカーに取り組む団体をサポートする中間支援と、災害に備えたネットワーク構築に特化した新法人・あそび with ALLを設立。
併せて、法人設立を記念したクラウドファンディングを実施し、目標額250万円の達成を目指している。
子どもがのびのびとあそべる社会へ
2025年度、「J-CST」は全国でプレイカーに取り組む7団体に伴走し、のべ10,000人を超えるこどもたちにあそぶ環境を届けた。この度の法人化を機に、「J-CST」で培った実績と知見をもとに、住む場所や置かれた状況に関わらず、すべてのこどもに「あそぶ権利」が保障される社会の実現に向けて、取り組みをさらに加速させていく。
あそびは子どもが生きていくうえで欠かせない営みであり、国連が定める「子どもの権利条約」第31条にも明記された権利だ。しかし日本ではあそべる空間の不足、習い事による放課後の過密化、地域コミュニティの希薄化などにより、こどもがあそぶ環境は十分に保障されていない。
災害が起きればあそぶ環境は失われる
ひとたび災害が起きれば、あそぶ環境はさらに失われてしまう。いつもと違う環境で行動を制限される災害発生時こそ、こどもが普段通りあそべる環境を守ることが大切だ。しかし、同じく被災者である周囲の大人がその環境を守るのは困難である。

こうした課題に対し、Chance For Allは、かものはしプロジェクト、移動式遊び場全国ネットワーク、全国こども食堂支援センター・むすびえと共に「J-CST」を立ち上げ、令和6年能登半島地震や昨年9月の静岡県牧之原市における竜巻災害の際も、あそび道具を積んで走るプレイカーを活用した取り組みを展開した。
今夏の令和8年熊本地震でも、8月1日(土)より被災地に入り、8月中は芦北町・宇城市・嘉島町・氷川町・八代市などで25回のあそび場を実施し、524名のこどもたちが参加している(2026年8月31日時点)。
全国の実践団体に助成・伴走支援
また、プレイカーの取り組みの輪を広げるべく、全国の実践団体への助成・伴走支援を実施。2025年度は7団体に伴走し、のべ10,000人を超えるこどもたちにあそぶ環境を届けると共に、災害時に備えた機動力とネットワークを育んでいる。
この活動をより持続的・組織的に推進するため、この度あそび with ALLを設立。あそび with ALLは、住んでいる場所やおかれた状況に関わらず、すべてのこどもの「あそぶ権利」が保証される社会の実現を目指し、3つの軸を中心に活動する。

1つ目は、プレイカーに取り組む団体や地域コミュニティに対して、資金助成とノウハウ面での伴走支援を行い、活動が各地で根づくようサポート。
2つ目は、こどもたちのあそぶ環境が失われやすい災害時に備え、あそびに関わる団体や災害支援に取り組む団体・個人をつなぎ、発災時のコーディネート体制を整備。発災直後からこどもたちが安心してあそべる環境をつくり、心の回復のサポートにつなげていく。
3つ目は、プレイカーの実態や、あそびの価値を可視化する調査研究を行う。得られた知見は積極的に発信し、社会全体のあそびに対する認識をアップデート。こどもたちが安心してあそべる環境を守り育てる機運づくりを後押しする。
クラウドファンディング概要
この度の法人設立を記念し、9月15日(火)~10月31日(土)の期間中、Syncableにてクラウドファンディングを実施している。
車に積みこむプレイキットを導入し、1団体が1年間活動するには約30万円が必要。プレイカーとして使用する車両は、中古車でも約150万円かかる。多くの団体がボランティアで活動している現状では、この初期費用が大きな壁になる。
こうした立ち上げ資金を助成すると共に、これまでのノウハウを提供し、新しく一歩を踏み出す団体の挑戦を支えたいが、このサポートは公的補助の対象外で、現状ではすべてを自費でまかなうしかない。
全国でプレイカーを走らせるには多くの人の力が欠かせないという、あそび with ALLのプロジェクトへの協力を検討してみては。
Syncable:https://syncable.biz
プロジェクト名:平時も災害時も、すべてのこどもに「あそび」を!「あそび with ALL」設立記念クラウドファンディング
あそび with ALL HP:https://asobiwithall.org
(さえきそうすけ)